玄関の広さを軽視して後悔する人が多い理由
2025/12/12
家づくりの打ち合わせでは、LDKの広さや収納量、キッチンの仕様などに時間をかけることが多い一方で、玄関は後回しにされがちです。図面上では「必要な広さは確保できている」と思っていても、実際に暮らし始めてから「もっと広くしておけばよかった…」と後悔する声は少なくありません。
玄関は、家族が毎日出入りする動線のスタート地点であり、来客にとっては家の印象を左右する空間でもあります。ここでは、なぜ玄関の広さを軽視すると後悔しやすいのか、実際の住まい手のリアルな声から紐解いていきます。
人の出入りが重なると窮屈に感じる
家族の人数が3〜4人になると、朝の身支度や帰宅時間が重なることは珍しくありません。玄関がコンパクトすぎると、靴を履く・脱ぐだけで人がぶつかり、ストレスを感じるケースが多くあります。
特に子どもがいる家庭では、ランドセルや部活動の荷物、ベビーカーなど、玄関周辺に“持ち物が増える時期”が必ず訪れます。
「朝の支度で渋滞するようになった」「子どもが靴を履くスペースがなくてイライラしてしまう」などの声は非常に多く、玄関の広さがそのままストレス量に影響することがよく分かります。
収納が足りず、散らかって見える
玄関は“外で使うもの”の置き場所になりやすく、収納計画を誤るとすぐに物があふれます。
靴はもちろん、アウトドア用品、レインコート、子どもの外遊びセット、ペット用品、傘、ベビーカーなど、実際に暮らしてみると収納すべき物は想像以上に多いものです。
玄関が狭いと収納スペースも確保しにくく、結果的に「常に物が出しっぱなし」「掃除しにくい」「来客があると焦る」といった後悔につながります。
背の高いシューズクロークや土間収納を設ける場合でも、玄関自体の広さが足りなければ出し入れしにくく、使い勝手が悪くなってしまいます。
ベビーカー・自転車・アウトドア用品の置き場が足りない
最近は“玄関土間を広めにとる”家づくりが人気ですが、その背景には、暮らしの変化があります。
子育て世帯ではベビーカーやキックボード、ファミリーキャンプが日常の家庭ではキャンプギアやチェアなど、外に置きたくないものも増えています。
引き渡し時には「うちは必要ない」と思っていても、数年後に子どもの成長とともに玄関で扱う物が増え、スペース不足を痛感するケースは非常によくあります。
「ベビーカーが玄関を占領している」「通路をふさがれてストレス」という声は典型的な“玄関狭い問題”のひとつです。
靴の脱ぎ履きがしづらいと毎日ストレスになる
玄関の快適さは、“実際に使ってみて初めて分かる”ものでもあります。
玄関が狭いと、座って靴を履くスペースがない、荷物を置く場所がない、雨の日に傘を畳むと靴が濡れるなど、生活動作がスムーズにいかずストレスの原因に。
また、玄関ドアを開けた瞬間に靴や荷物が視界に入ると、雑然とした印象を与えてしまいます。玄関は家の第一印象を決める空間でもあるため、「もっとゆとりのある玄関にしておけば…」という後悔は意外と根深く残ります。
来客時に狭くて気まずくなる
実際に暮らしてみると分かりますが、来客の靴が並ぶだけで玄関は一気に狭く感じます。
家族4人分の靴が出ている状態に加え、お客さんの靴が2〜3足増えるだけでも “人がすれ違えない”“靴が重なる”など、見た目がごちゃつきやすくなります。
特に実家のご両親が遊びに来る、子どもの友達がよく来るといった家庭では、「もっと広さに余裕をもっておけばよかった」と後悔しやすいポイントです。
玄関は「狭くして後悔」より「広くして良かった」の声が多い
家づくりの口コミや施主の声を見ると、玄関については「広めにしてよかった」という意見が圧倒的に多い傾向があります。
玄関は毎日必ず使う空間であり、物の増減が多い場所。
さらに、子どもの成長やライフスタイルの変化によって必要な広さが変わるため、間取りの中でも“将来の変化に対応しやすい空間”と言えます。
多少広くしても居住スペースが大きく削られるわけではないため、優先順位としては上位に入れておくべき場所です。
後悔しないための玄関づくりのポイント
後悔しない玄関にするには、単に「広くする」だけでなく、使い方をイメージすることが大切です。
・家族全員が同時に使っても窮屈にならない幅を確保する
・靴以外の物も入る土間収納・可動棚を検討する
・ベビーカーやアウトドア用品を置けるか想像しておく
・コートやカバンをしまえるクロークを設ける
・視線が散らからないよう、見せる部分と隠す部分を分ける
とくに子育て世帯では、「今」ではなく「数年後の暮らし」をイメージした玄関計画が重要になります。
まとめ
玄関の広さを軽視したことで後悔する人は少なくありません。その多くが、「暮らし始めて初めて分かった使いづらさ」によるものです。
玄関は家族の動線が集中し、物が増えやすく、来客時にも使われる場所。
間取りの中でも変化が大きいため、最初の段階で広さに余裕を持っておくことが、快適な暮らしにつながります。
「玄関は最小限でいい」と思いがちですが、実は“家の満足度を大きく左右する空間”であることを忘れないようにしましょう。






