失敗しない2階建て収納計画のポイント
2026/01/18
2階建ての家を計画するとき、「収納は多めにした方がいい」とよく聞くものの、実際どれくらい必要なのか分からないという声はとても多いです。収納が少なければ暮らしにくくなりますし、かといって増やしすぎると居室が狭くなってしまいます。
ここでは、2階建て住宅を前提に、後悔しにくい収納量の考え方と配置のポイントを整理します。
収納量の目安は「床面積の10~15%」
住宅業界でよく言われる収納量の目安は、延床面積の約10~15%です。
たとえば延床30坪(約100㎡)の2階建てなら、3~4.5坪程度が収納スペースの目安になります。
ただし、これはあくまで数字上の基準です。実際の暮らしやすさは、「どこに」「何を」収納できるかで大きく変わります。
2階建ては「階ごとの収納バランス」が重要
2階建てでありがちな失敗が、収納を一か所にまとめすぎることです。
1階だけ、もしくは2階だけに大きな収納をつくると、日常動線とズレが生じやすくなります。
・1階には日常使いの収納
・2階には個人の持ち物や季節物の収納
というように、使う場所の近くに収納を分散させることが基本です。
1階で必要になりやすい収納
1階は家族全員が頻繁に使う物を置く場所です。ここが不足すると、リビングが物であふれやすくなります。
・玄関収納(靴、ベビーカー、外遊び道具、防災用品)
・リビング収納(書類、文房具、薬、日用品のストック)
・キッチン周りの収納(食品ストック、調理家電)
特にリビング収納は「少し多いかな?」くらいがちょうど良く、後から増やすのが難しい場所でもあります。
2階は「個人収納+将来用」を意識する
2階には主に寝室や子ども部屋が配置されるため、個人の持ち物を収める収納が中心になります。
・各部屋のクローゼット
・季節物をしまう収納(扇風機、ヒーター、衣替え用品)
子どもが小さいうちは物が少なく感じますが、成長とともに衣類、学用品、思い出の物は確実に増えていきます。
将来を見越して、少し余白のある収納計画をしておくと安心です。
「広さ」より「奥行きと使いやすさ」
収納は広ければ良いわけではありません。奥行きが深すぎると、奥の物が使われなくなりがちです。
・奥行きは使う物に合わせて設計
・可動棚で高さを調整できるようにする
こうした工夫だけでも、同じ面積でも収納力は大きく変わります。
収納を増やしすぎると起きる意外な落とし穴
「とりあえず収納を増やしたい」と考えすぎると、次のようなデメリットが出ることもあります。
・居室が狭くなり、圧迫感が出る
・使わない物を溜め込みやすくなる
・建築コストが上がる
収納は「物をしまう場所」ですが、「物を増やす場所」ではありません。今の暮らしと、これからの暮らしを見ながら、本当に必要な量を見極めることが大切です。
2階建ての収納計画は「生活の想像力」がカギ
2階建ての場合、上下移動がある分、収納の位置が暮らしやすさに直結します。
どこで着替えるか、洗濯物はどこにしまうか、掃除道具はどこから取り出すか。こうした日常の動きを具体的にイメージすると、必要な収納の量と場所が自然と見えてきます。
まとめ
2階建て住宅の収納は、「たくさん作る」より「適切に分ける」ことが大切です。
床面積の10~15%を目安にしながら、1階と2階それぞれの役割を考え、将来の変化にも対応できる余白を残す。
そうした視点で収納を計画すれば、暮らしやすさは格段に高まります。






