東陽建装有限会社

家づくりの間取り失敗例と対策法

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間取りで後悔しないために

間取りで後悔しないために

2026/03/25

よくある失敗例と対策

マイホームの購入や建築は、多くの人にとって人生最大の買い物です。その中でも間取りは、毎日の暮らしに直結する最重要の要素。ところが「実際に住んでみたら使いにくかった」「もっとよく考えればよかった」という声は後を絶ちません。

 間取りの失敗は完成後に変更することが難しく、リフォームには多大なコストと手間がかかります。本コラムでは、実際によくある間取りの失敗例とその原因を整理し、後悔しないための具体的な対策をご紹介します。家づくりの計画段階にぜひご一読ください。

動線が複雑で家事がしにくい

失敗例

 キッチンから洗面所・洗濯機置き場が遠く、料理しながら洗濯をするのが一苦労。玄関からリビングを通らないと各部屋にアクセスできないため、来客時に家族がプライベートな空間に移動できない、などのケースが代表的です。

原因

 間取り図を「面積の配分」としか見ていないため、実際の生活動線を想像できていないことが主因です。設計図上では十分に見えても、実際の移動ルートをシミュレーションしていないと気づけません。

対策

・「家事動線」「来客動線」「家族動線」の3つを意識して間取りを確認する

・キッチン・洗面所・洗濯機・物干し場をできるだけ近くに配置する「家事ラク動線」を意識する

・実際の一日の行動を朝から夜まで書き出し、移動ルートを間取り図に書き込んでみる

収納が足りない・使いにくい

失敗例

 「広くて素敵なリビングにしたい!」という思いから収納スペースを削ったところ、荷物があふれて結局リビングが散らかってしまった。また、クローゼットの位置が使う場所から離れていて不便、玄関収納がなく帰宅後の荷物置き場に困る、などの声も多く聞かれます。

原因

 現在の持ち物量と将来の増加を見込んでいないこと、そして収納の「量」だけを意識して「位置」や「使いやすさ」を軽視していることが原因として挙げられます。

対策

・床面積の10〜15%を収納に充てることを目安にする

・「使う場所の近くに収納を作る」原則を徹底する(玄関にシューズクローク、キッチン横にパントリーなど)

・子どもの成長や趣味の変化で荷物は増えるもの。現在の1.5倍を想定して計画する

日当たり・風通しが悪い

失敗例

 リビングを北向きに配置してしまい、日中でも暗くて照明が必要な状態に。隣家との距離が近く、南に窓を設けても日差しが全く入らない。また、窓の位置が悪くて風の通り道が作れず、夏は蒸し暑くなってしまった、というケースも珍しくありません。

原因

 間取り図だけを見て検討しており、敷地の向きや周辺環境(隣家・道路・高い建物など)を考慮していないことが主因です。また、季節によって太陽の角度が変わることを知らずに計画してしまうケースもあります。

対策

・リビング・ダイニングなど長時間過ごす部屋は南〜東向きに配置する

・敷地の配置図と日影シミュレーションを設計士に依頼し、隣家の影響を事前確認する

・窓は対角線上に設ける「通風計画」を意識し、入口と出口の両方を確保する

音やプライバシーの問題

失敗例

 子ども部屋が寝室の隣にあり、深夜まで聞こえてくる音で眠れない。トイレが寝室のすぐそばにあり、夜中の水流音が気になる。また、リビングの会話がすべての部屋に筒抜けで、テレワーク中に困るというケースも増えています。

原因

 部屋の用途と生活時間帯の違いを考慮せずに配置を決めてしまうことが原因です。夜型の家族と朝型の家族が同居するケースや、リモートワークの普及により自宅での集中環境が必要になったことも、この問題を顕在化させています。

対策

・音の出やすい部屋(トイレ・洗面所・子ども部屋)と静かに過ごしたい部屋(主寝室・書斎)を離して配置する

・クローゼットや収納を「緩衝帯」として寝室と子ども部屋の間に挟む

・テレワークスペースはリビングから独立した場所に確保する(引き戸で仕切れると◎)

将来の変化を想定していない

失敗例

 子どもが巣立った後、広すぎる子ども部屋が無駄になってしまった。親との同居を考えていなかったため、後から部屋を増設しようとしたが間取り的に不可能だった。また、加齢とともに階段の上り下りが辛くなり、1階に寝室がなくて困っているというケースも多くあります。

原因

 「今の生活」を基準に間取りを考えてしまい、10年後・20年後のライフスタイルの変化を視野に入れていないことが原因です。住宅は30〜40年以上使い続けるものだということを念頭に置く必要があります。

対策

・将来的に間仕切り変更ができる「可変性のある間取り」を採用する(将来2分割できる広めの洋室など)

・1階に寝室になれる部屋を一つ確保しておく(バリアフリー対応を見越して)

・二世帯同居の可能性がある場合、玄関・水回りの追加が可能な構造にしておく

後悔しない間取りのために——まとめ

間取りの失敗は、多くの場合「今の生活だけを基準に考えてしまうこと」と「図面だけで判断してしまうこと」から生まれます。設計の段階では以下のポイントを必ずチェックしましょう。

・家事・来客・家族それぞれの動線をシミュレーションする

・収納は「量」だけでなく「位置」と「使いやすさ」で考える

・敷地の方角・周辺環境を踏まえた採光・通風計画を立てる

・音やプライバシーに配慮した部屋の配置を意識する

・10年後・20年後のライフスタイル変化を想定した「将来性のある間取り」を選ぶ

 家は完成した瞬間から毎日使うものです。設計段階で時間をかけて考え、プロの設計士とともに「暮らし方ファースト」で間取りを作り上げることが、長く快適に暮らせる住まいへの近道です。少しでも疑問や不安があれば、遠慮なく担当者に相談し、納得のいくまで計画を練り直してください。

キノエデザインOSAKA

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